自己紹介

自分の写真
豊後高田市, 大分県, Japan
アメリカ人である両親を持ちながら、日本の片田舎で生まれ育ち、自分はどこに属するのか、国籍とはなにか、国とは何か、どうしたら世界の平和は訪れるのかと幼い頃から考えてきました。もちろん、答えにはたどり着いていないのですが、自らが考えることや思うことを言葉にしたり、文章にしたり、時に対話する場をつくったりすることでより良い社会の実現を目指しています。

2011年12月23日金曜日

変化

冬の寒さもだんだんと厳しくなってきた。田舎の夏も忙しいが、冬は冬ですきま風天国の自宅では何かと動き回っている。
いろいろあった2011年。ずっと走っていたかのように過ぎていった。東北で震災にあわれた方々にとってはどのような一年だったのだろう。原発の危険性について声をあげる傍ら、地震・津波で失われた命にも追悼の「時」を捧げたい。

うちの前にある樹齢数百年のイチョウの木を剪定するそうだ。幹は切らないにしても、あれだけ立派な木に人間の手を加える必要があるのだろうか。田舎の山々を歩くと、以前は使われていたであろう石垣に多く出会う。田畑や屋敷跡。そして、寺院跡。どれも、長い年月をかけて造り上げられてきたものだろう。しかし、そんなものも今では間伐されないやせ細った杉が植わっているだけ。。。

こんな石垣からわたしは2つのことを学んだ:
「大切に丁寧に築き上げられたものもいずれは忘れ去られる可能性がある」
「都市化した社会や価値観も決して永遠のものではない」

執着しない。創造する(imagine and create)。

3月11日は日曜日。大分の人、若草公園に集まろう。
2012年、地球市民意識開花の年。

2011年12月14日水曜日

いのちとみらい

里カフェ百種の目の前にある樹齢数百年のイチョウは黄色い葉を広場一面に落とし冬に向け姿を変えていてます。
ここ、国東半島では3月11日の大震災&原発事故を受け、東北をはじめ東日本各地から大勢家族で疎開・移住してきています。そういったお母さんたちが今手探り、手作りで動きだしています。少しでも自らが置かれている現状を知っほしい、共に学んでいきたいとの思いから、「いのちとみらい:チェルノブイリハート上映会&クリスマスマーケット」を開催することになりました。より多くの方に見て頂く為いろいろな工夫をしています。例えば、前売り券は500円で大分名物だんご汁とひとくちクッキー付き!どうぞ、この機会に立ち止まり、深呼吸し、今起きていることを共に考えていきましょう。詳細は下記をご覧ください:

*************************************
「いのちとみらい:チェルノブイリハート上映会&クリスマスマーケット」

日時:12月17日(土)
午前の部 11時〜
午後の部 18時〜
場所:豊後高田市中央公民館
豊後高田市玉津987
料金:前売り 500円(だんご汁&ひとくちクッキー付き)
当日  600円
日程:9時半〜親子料理教室(いしがきもち)
          10時〜3時 クリスマスマーケット(入場無料)
11時〜映画上映
12時半〜トーク&ディスカッション
(特別ゲスト エディ アラカワさん)
14時半〜ヨガ体験
15時半〜アロマ体験
18時〜 映画上映 
19時半〜トーク&ディスカッション
(特別ゲスト エディ アラカワさん)
託児:要予約 090−4611−3940(前原)
問合:090−3882−5813(里カフェ 百種)
EMAIL: inochitomirai@gmail.com
          BLOG: http://inochitomirai.blogspot.com/
          TWITTER: @inochitomirai
主催:国東源帰「いのちとみらい」


Good morning everyone. This is Mario Anton of Momokusa.
Since the earthquake, tsunami, and the nuclear disaster on March 11, families with young children have been migrating west in huge numbers. This is also true here in our local community of Kunisaki. With decreasing media coverage on Fukushima, mothers have stood up to organize and to raise awareness once again. On December 17, at the Bungotakada Chuo Kominkan, we are screening the award winning film "Chernobyl Heart." In order to make it easier for people who do not usually attend these types of events to join, we are only charging 500 yen. And by coming you will also get a serving of the local specialty; Dango Jiru!
We hope to see you there!

Date:  December 17 (Saturday)
          Morning screening  11:00am -
           Evening screening  6:00pm -
Venue: Bungotakada Chuo Kominkan
           987 Tamatsu, Bungotakada
Fee: 500 yen advanced ticket (Dango jiru & Cookie)
        600 yen day of
Schedule: 9:30am - Cooking class
               10 - 3pm   Christmas Market
               11am -    Morning Screening  "Chernobyl Heart"
               12:30 -  Talk & Discussion
               14:30 -  Yoga Class
               15:30 -  Aroma Class
               18:00 - Evening screening  "Chernobyl Heart"
               19:30 - Talk & Discussion
* Day-care available!!
Contact: 090-3882-5813 (momokusa)
             EMAIL: inochitomirai@gmail.com
             BLOG: http://inochitomirai.blogspot.com/
             TWITTER: @inochitomirai

2011年11月28日月曜日

じゅういちがつ

気がついたら11月もあと少し。うちの宇生ももうすぐ2歳。早いですね。。。産まれてきた時のことをよく考える。今では、人間世界にだいぶ慣れて立派にだだもこねるし、甘いものも大好き。日中は少しずつ言えるようになってきた言葉達(モットオッキイ、DOggy、モチ、アッタケー)を並べて走り回っている。そんな、宇生も妹の和抱も夜になれば天使の寝顔。「寝ている時が一番かわいい」と親はよく言うが、その意味がよくわかる。


こんな愛おしい子供たちで溢れているのがこの地球だ。そして、こうして大人になった私たちも誰かにとっってはかけがえのない存在。


今月はいろんな人達が遊びにきてくれた。ボブさんナーガさんありがとう!たくさんのパワーをもらいました。らんぼう&えみちゃんありがとう。愛してます。

土曜日は静岡から「ともしび演奏会」がやってきた。こんなに丁寧な演奏会は今までにあっただろうか。皆が喜んで帰った。ともしびチームありがとう!


おまけに静岡に住む両親もゆっくり遊びにきてくれた。いつも大きな愛でどっぷりサポートしてくれるふたり。かれらがいてはじめて、自分がいる。愛してます。



さらにおまけに、宮崎からはエディさんが百種で幾度か開催されている「チェルノブイリハート上映会in国東」に向けてのミーティングに参加してくれた。わっしょい。和背負い。



「チェルノブイリハート」
12月17日(土)
豊後高田市中央公民館
午前の部 11時〜
午後の部  6時〜
http://inochitomirai.blogspot.com/

2011年11月18日金曜日

11/19 内田ボブさん&ナーガさんライブin百種

おはようございます。1週間国東の山々を歩き回っていて、昨日はまた由布岳登ってきました(ツアーです)。

いよいよ明日百種でボブさん&ナーガさんのライブです。当初はお庭でライブを考えていましたが、恵みの雨が降った場合には2階でやります。ボブさんが撮った(?)ビキニ環礁の映像をライブ前にみて、ライブの後は山口から遊びにきてるらんぼうやえみちゃんとお話できたらと思ってます。10時から小さなバサールも開催します。やーやまや、亜細亜食堂CAGO、北崎さんのたまご、さくっぺの竹細工など楽しくやってます。是非遊びにきてください。

★国東源帰 里カフェバザール 10:00am -
★内田ボブ&ナーガ LIVE            3:00pm-
前売り2000円 ペアチケット 3000円 (お楽しみ券付)


2011年11月4日金曜日

本気を保とう

国東の山歩きも今日で終わり、仕上げは由布岳。うちの田んぼからも由布岳がよく見える。静岡出身のわたしは方向を確かめるのに、富士山がどの位置にあるかで居場所を確認していた。豊後富士とも呼ばれる由布岳は同等の役割をもっているようだ。今日は祝日だったこともあって、けっこうな人数が登っていた。西の頂上を目指し、お鉢巡り(二つの峰にぽっかりあいたクレーターを通る道)を経て東の峰へ。昨日、お腹をこわしていたので、体調はベストではなかったが無事頂上まで。こんな写真を撮るのもなんだか恥ずかしいけど、記念に。
エクアドルに滞在していた時にキトの街にそびえ立つピチンチャを登った時のことを思い出す。下界には人間の営みがあり、上からみたらちっぽけだが、地球にこの生物が与えている害の大きさ。そして、ただそこに在る山。ピチンチャの頂上であぐらをかいた時に「静寂の音」を聞いた。静寂であることは本来音がないことを指すのだろうが、耳でははっきりと聞こえないのだが、ただそこに在り続けている静寂の音があった。。。

そのまま山を降りて、いざ大分へ。少しでも良いから広瀬隆さんの話が聞きたかった。そして、その場の空気を吸いたかった。大分の会場に着いたのは、講演が終わるはずの4時。幸運にも、広瀬さんは話足りていなかったようで、その後も1時間以上続いた。

内部被爆を止める為に、食の流通のあり方に目を光らせ、とにかく日本中(世界中)の原発を止めること。世界中で起こっている「OCCUPY MOVEMENT」にせよ、徐々につくりあげられたきた人々のつながりは大きな連帯のうねりとして波となり、利己性に象徴される現代社会は共生を柱とした調和へ向かう他ない。一人一人がどれだけ本気を保てるか。やり方は様々。声をあげる人、祈る人、耕す人、みんな必要。アメリカのとある詩人が60年代にのこした言葉、「Revolution will not be televised  革命はテレビではながれない」。反・脱原発のうねりに対するメディアの消極的な報道には憤りさえ感じるが、わたし達はそれにひるむことなく、声を上げ、新しい生活を創っていこう。

2011年10月31日月曜日

歩いてみる



今週末はたっぷり雨が降った。豊後高田は香々地の海岸では、「六郷満開」が開催され、雨ではあったけれども、「自発的に、自主的に皆でつくる祭」との趣旨に沿った在り方を皆で試みることができた。よい祭だったな〜。

現在、国東の山々を歩いている。国東半島にはさほど高い山はないが、半島の中心にはいろいろな山達が凝縮して存在している。その中には僧侶や山伏が過ごしたであろう岩屋(磐座)が点在しており、この地が内面的成長を重んじてきた場所なのだと改めて感じる。国東は歩いてみる場所。日本における観光の多くが、名所巡り化している中で「観光」という言葉の本来の意味に光を照らしてみたい。その名の通り、「光を観る」。その光とは、時にはそこに住む人々であり、時にはそこに存在する大自然。歩くことは、物理的にいえば前にすすむことだが、その行為をもってわき上がる感情は発展・進歩・進展などに表現される世界ではなく、心の中へ、自然との共鳴の世界へと帰っていく行為だと思う。国東は歩いてみる。国東は歩くところであってほしい。
国東源帰。






2011年10月24日月曜日

happiness

今日は、国東に住む龍さんがリードする「六郷満開」
https://sites.google.com/site/rockgomankai/home
のミーティングが行われた。国東でのミーティングは毎度のこと長い。これは否定的な捉え方ではなく、そこには決めごとを大切に扱うという文化が生まれつつあるということなのだと思う。事の詳細をつめる前に、皆々で「この人生どのように生きたいか」ということを共有した。その中で幸せというテーマが多くでてきた。幸せをかみしめたい、世界中に幸せを、幸せを求め続けたい。。。

わたしの幸せ。
①.母親と眠る子供たちを見つめその呼吸に耳を傾ける時
②.トークやディスカッションの場で伝達がうまくいき、聞き手の心が動く時
③.自然と共鳴(ひとつ)している時

空を見上げてみれば恩恵だらけ。幸せはその場でその時からつくっていこう。

2011年10月14日金曜日

もうすぐ収穫

稲の収穫時期が近づいている。今年ははじめて田んぼをかりて、磐座の麓でお米をつくっている。田んぼが車で10分くらいの距離にある為、朝早くから田草とりに出掛けていたころはそれなりに大変だった。ただ、澄んだ空気の中、太陽を浴びて、ぬかるんだ土に足をいれた瞬間、コンセントのように大地とつながる感覚を味わうことができた。

小さいうちにヒエを選別できずに、お米より背の高いかれらが風に揺らいでいる。ヒエがお米をつくる上でやっかいなのは言うまでもないが、よくよく考えてみればヒエも食物だ。地元の人に聞いても、「昔はようでよったき、食べよった」と。さっそく、実りに実ったヒエを口にしてみる。。。美味しい。

とある島に住む人が言っていた。水があまり豊富ではないその島ではお米が育ちにくいと。お米が日本食において主食であることは間違いないのだが、その人はヒエやアワなどの雑穀に目を向けることも大切だと言っていた。芋や雑穀を取り入れ、日本食の典型を多少なりとも改めないと島においての時給自足は難しいとも。その昔はきっとそうだったのだろう。

うちもカフェを営んでいることもあり、かなりの量のお米を消費している。
お米が日本食においての真髄であることは確かだが、物事を考えていく上で「典型を改める」もしくは「典型を疑問視する」発想は今後より一層大切になってくるのかもしれない。

お米さん、実ってくれてありがとう。


2011年10月8日土曜日

帰ってきました

9月29日に出発し、10月5日に無事「美しい海ありがとうウォーク」を終えて帰ってきました。夢のような一週間だったとつくづく思います。天候、仲間との会話、出会い、恩恵。。。この一週間で見せられた世界が今後創っていきたい未来への大きなヒントになることを確信。このブログでもウォークで得たものを少しずつ報告できたらと思います。

美しい海ありがとう

感謝、感謝。

2011年9月29日木曜日

美しい海ありがとう

いよいよ、明日から「美しい海ありがとう!ウォーク」です。
ONE EARTH国東源帰の結びでもあります。

質素で素朴な食をとり、必要なものだけを持ち、未来について語らい、自然の恩恵に感謝し、人々とつながり、浮くことなく腰を据えて歩き、瞑想の心で、一歩一歩大切に歩いて参ります。ありがとうございます。



ブログは一週間おやすみです。
帰ってゆっくり報告できること楽しみにしています。

2011年9月22日木曜日

9/24 中村隆市さんトークライブ@百種



無事、大分に帰ってきました。
わたしが生まれ育った静岡の天竜でも避難勧告がでるくらいの雨風だったらしい。今年は準備をしておかなければいけない年な気がする。台風が多い。

長野を歩きながら、鈴生りに実るリンゴやぶどう。いつか自分も自らの手で美味しいものをたくさんつくりたいな〜。。。ただ、そんな心地いい夢をもかきけすような現実が今つくられている。



東京で「チェルノブイリハート」というドキュメンタリー映画を観た。
http://www.gocinema.jp/c-heart/
福島で放出された放射能はチェルノブイリより多いと言われている。強制避難区域が日本よりだいぶ広範囲であったチェルノブイリでは今になり子供たちの甲状腺のガンや脳障害がものすごい数で増えている様子が記録されていた。政府はなぜ、福島に「自主避難区域」を設けるのか。市民の命を守るのであれば、事実を精密に伝え、強制的に避難してもらい、新しいはじまりをサポートするべきではないか。宙ぶらりんの状態では、必要な第一歩が踏めるはずがない。

今週土曜日24日、里カフェ百種では長年原発に向き合ってきた中村隆市さんをお招きしてトークライブを開催します。2009年には今最も信頼されている学者(原発に関して)と言われる京都大学の小出裕章さんの監修のもと「知ることからはじめよう」

をスロービジネスカンパニーから発行し、多様な人々に原発とは一体なんなのかを分かりやすく解説していいます。有機農業運動にも携わりやフェアトレードという概念を日本にはじめて紹介した1人としても有名です。是非、2011年というこの分岐点の年にキャンドルナイトのもとみなで新しい世界を創造してみましょう。
http://kunisakigenki.blogspot.com/2011/09/924.html
9月24日(土)
午後6時〜
里カフェ百種 
豊後高田市松行9-1 
www.momokusa.com

2011年9月16日金曜日

中山道

おはようございます。明後日は久しぶりに東京に行きます。たまにしか会えない姉がちょうどいないのが残念。。。東京といえば、9月19日に「さよなら原発集会」が明治公園でひらかれます http://sayonara-nukes.org/cat/action/

日本中で集会が開かれているのにも関わらず、メディアの取り上げ方があまりにも消極的のような気がする。福島の事故が起きた時に原発の危険性をあまり報じてこなかったことに対して反省をする記事をいくつかの新聞で見たが、民意をより鮮明にすくいあげる必要があるように思える。なぜなら、今日本で起きようとしていることはひとつの革命だから。熱は冷めてきているにせよ、どこの街角にいっても原発の話はできるし、多くの人が原発のないくらしを望んできている。それは、大量消費・生産に象徴される都市型思考の現代社会から、未来のあるより平穏な世の中を切望しているからなのではと思う。

平和を望まない人はいない、ただ、平和を意識的に望む人が増えなければいけないだけだと思う。3月11日は私たちにその機会を与えてくれた。2万人にも及ぶ犠牲者と放射能汚染という代償はあまりに大きすぎるが、これを機に変わらなければ。。。これを機に変わろう。

今日は奈良井から上田まで行く。明後日には東京に入り、7日に京都からスタートした中山道ツアーも終わる。昔はこの道をワラジで歩いていたのだろう。
りんごをかじりながら、今日も暑さをしのごう。

2011年9月13日火曜日

日本の村は美しい


長野の美しい山間の村々を歩いています。日本の村はなって美しいのでしょう。お米をつくって、限れた土地にじょうずに旬の野菜を植え、木々花々が家を囲っている。80歳にはなろうおばあちゃんやおじいちゃんが身軽に、そしてどこか優雅に日々を過ごしています。

今日は24km歩きました。丈夫な体に感謝して、気を緩めずに明日も歩きます。

2011年9月11日日曜日

愛することを忘れないで

「あれから、何年。。。」ひとつの出来事があると、それが分岐点となり、人間は今をその時を起点に考えたりする。その起点は、我が子の出産であったり、パートナーとの出会いであったり、時には今日がそうであるように大きな悲しみの日であったりする。

2001年、9月11日。自分がその時何をしていたか。アメリカに住んでいた人のみならず、世界中多くの人がその日を覚えている。2011年3月11日もまたそういった日になるだろう。当時、大学生だったわたしは夏休みを利用してヨーロッパを旅していた。スペインに南下し、どうせならとの思いから、スペイン南部の港町から母なる大地アフリカはモロッコを目指した。船で出会ったアサイードに誘われ、彼の弟の結婚式に行くことになった。結婚式と言っても、一日で終わる式典ではなく、町全体が関わり1週間くらい続くものだ。イスラムの祈りを捧げながら、町中を人々と歩かされる子牛が最終的に屋内に連れられ、その場で頭を落とされ捌かれる。とても見ていられなかったが、この人たちは「命を知っている」そう思った。まるで、家族のように受け入れられ、夢のような数日間だった。モロッコからヨーロッパの拠点に戻り、ニューヨークに戻る前日の日に日本にいる母から電話があった。珍しく興奮した声でテレビをつけるようにと。。。そこには「9・11」があった。

今や「9・11」と語り継がれるこの出来事だが、本当の真相は未だ分かっていない。二機の飛行機がWTCビルに突っ込み3000人もの人々がこの場で命を落としたことは明らかだが、操縦士とされる男がほとんど飛行訓練を受けていなかったことや、ペンタゴンに墜落したとされる飛行機は無論、破片すらその場の映像には写っていないことなど『?』が多い。。。世界を揺るがす出来事はあまりにショッキングで、その先を追求させない、つまり思考を停止させる力をもっている。しかし、本来はその出来事自体が起点なのであって、起き上がる、変化を求める絶好のチャンスなのだと思う。8月6日や9日がそうであるように、9月11日も3月11日もそういう日でなければいけない。

一時は落ち着いていた愛国心も2001年の秋を機に火がつき、アメリカの旗があちらこちらで掲げられるようになり、イスラムの教えに沿った生き方をする者は襲撃の的となっていた。それは、20万人以上の犠牲者をだしているイラク攻撃やアフガニスタン攻撃へと至り、アメリカは空回りを続けている。

2001年9月11日から今日で10年。今朝のNHKのニュースでWTC跡地に「Remember to Love(愛することを忘れないで)」と書かれた大量のリボンが柵に縛られている映像が流れた。あの時アメリカを覆った怒りは、悲しみへと変わり、徐々に慈しみへと変わっているのかもしれない。日本は今分岐点に立っている。8月6日の国、8月9日の国、6月23日の国、そして、3月11日の国、傲慢に聞こえるかもしれないが、変化への種は日本から芽を出さなければいけないような気がする。そう、原発もいらなければ、戦争もいらない。平和を、慈しみを取り戻そう。

2011年9月8日木曜日

多様性と対話

月曜日の夜に素晴らしいミーティングをした。国東から祝島まで歩く「美しい海ありがとうWウォーク」の話だ。今の日本、やはり議論が足りていない気がする。わたし達が直面している危機は対話なしでは解決できない。特に意見の異なる人とどんどん対話していくこと。地球は本質的に多様性に満ちている。同時に、暮らしを守ることや家族への愛など普遍的な共通点も多々ある。多様な世の中で人間としての交錯地点をみつけていくこと。より深いつながりが私たちに求められている。

2011年9月1日木曜日

mind reset

明日9月2日は「幸せの経済学」両子寺でやります。
午後5時〜 前売り800円 当日1000円 未来世代入場無料
寺での映画、寺での対話。




こんばんは。どちらかと言えば朝方のわたしは夜はあまり得意ではない。やっぱり、早寝早起きにかぎる。

先週の日曜日、国見町は「みんなんかん」で10万年後の安全の上映会とくにさきマーケットが開催された。素晴らしい晴天に恵まれ、お日様に感謝し、青空にみとれ、命を感じる日だった。10万年後の安全は放射線廃棄物の存在を私たちに再認識させ、地球の一部である人間が地球に対し害を与え続けることに、ただただ「ごめんなさい、ごめんなさい。。。」

映画で取り上げられていたフィンランドの何十倍もの放射線廃棄物をかかえる日本がこの問題とどう向き合うのか。解決はできない、向きはってはじめてわたしたちは変わる。否定の渦の中に肯定はつくられない。否定であると認識してはじめて、意識が開花し、問題の本質が見えてくるのだと思う。放射線廃棄物の行方を通し、露になる領域とは、今までと同様の考え方や解決方法では前進はないということ。命を軽視するシステム自体を改めることも必要だが、私たちに求められている変化は内なるものでなければいけない。

2011年8月26日金曜日

田んぼと地球人

今年からはじめて米をつくっている。わたしが住む里の北東に並石(なめし)という小さな集落があり、国東半島西側にしては珍しく比較的きれいな小さな沢がある。水は豊かだが、磐座の陰になり、日照時間はすくない。朝早く、空気の美味しい時間にでかけていき、せっせこ田草をとっている。無農薬・無化学肥料で、他の田んぼに比べると田草の量も多く、田んぼ的見栄えはいまひとつ。見栄えも含めて、上手につくられている周りのおじいちゃん達は想定外にも無農薬を歓迎してくれ、いろいろな指導もしてくれる。自分のおじいちゃんやおばあちゃんにほとんど会ったことのないわたしは、「年寄り」といわれるかれらの生命力に魅せられる。その手は何を握りしめ、その足はどこを歩いてきたのだろう。かれらも、数十年前は誰かの愛おしい赤ん坊だった。そのかれらが、今わたしに米づくりを教える。わたし自身は、後世に何を継承できるのか。これから産まれてくる赤ん坊たちに何を残すか。朝日にそよ風、美味しい水に美味しいお米、鳥の声に静寂の音、自然と共鳴する喜びがわたしたちに活力と平穏を与えてくれる。喜びを実感し、喜びを伝えていきたい。
(奥がうちの田んぼ)

今日、うちに小学校の先生が相談にきた。
クラスに母親がベトナム人で父親が日本人の男の子がいるという。彼は、上級生から「ガイコクジン」「ニホンジンじゃない」などと言われ、先生方もお母さんも心配しているそうだ。去年、群馬で母親がフィリピン人である(ニホンジンではない)が故にいじめにあい命を絶った12歳の女の子がいた。。。上記両者共、母親はアジア人。たぶん、外見はニホンジンだといっても疑われない顔立ちだろう。ということは、母親と他の子供達が接点をもった時点でいじめや罵りははじまったのかもしれない。ニホンジンだと言っても、相当疑われる顔立ちをしているわたしも同じ経験をしている。参観会で背の高さも、しゃべり方も、肌の色も、髪質も全てが違う母の存在をみなが見ることに対し大きな緊張をかかえていた。それらの、幼少期の葛藤もあり、大人になって日本社会のガイコクジンに対しての異質な捉え方に問題提起してきた。それを受けてよくある返答が「日本は島国だから」「鎖国があったからね〜」。島国であることは事実だが、島国は他にもたくさんある。キューバ、ジャマイカ、フィリピン、マダガスカル。。。鎖国も事実だが、それを理由にしていたら前にすすまない。ルーツがどこであれ、子どもたちは健やかに生きる権利が当然ある。都会では10人に1人がルーツが海外にある人と子どもをつくっている今、ニホンジンが一体だれをさすのかわたし達はもう一度考えていくべきだろう。わたし達も無意識に他者をつくってはいないだろうか。大人が形成する他者を子どもはまねをし、エスカレートさせる。他者をつくるか、つくらないかは本来その人次第。ナニジンであっても良いが、包括的な人間でありたい。みんな、思い出そう。わたしたちは地球人。


2011年8月21日日曜日

8/28「10万年後の安全上映会&くにさきマーケット」

「美しい地球をこどもたちに」
使われにつかわれてきた言葉だが、つかい続けたい言葉。
私たちがこの地球上でつくりあげた現実は、目をそらしたくなるようなものも多く蔓延る。ただ、それを直視しないかぎり、その現実は存在し、時にはより深刻化する。未来は幾千もの「今」の連続。「今」私たちが何を決断するかで、未来は形成されていく。言ってみれば、極めてシンプルなプロセスだ。
平穏なくらしが地球上の隅々に訪れますよう、みんなで選択しよう。




国東半島では3月11日の大震災、そして同時に起きた原発事故を受け、自然と共鳴したくらしに学び、調和のとれた社会をめざすべく「ONE EARTH国東源帰」というプロジェクトを立ち上げました。その一環で8月28日(日)に国東市国見町で「10万年後の安全上映会&くにさきマーケット」を開催します。放射線廃棄物の行方を取り上げた話題のドキュメンタリーとくにさきマーケットと題し、農産物、加工品、体験教室や活動紹介の場を設けます。国東源帰のプロジェクトの面々も出店しますので、是非この機会にお誘い合わせの上ご来場ください。詳細は下記をご覧ください:

*************************************

日時:8月28日(日)
午後2時〜  くにさきマーケット  
午後4時〜  10万年後の安全上映会
午後5時半〜 対話の時間(映画鑑賞後、より良い未来に向けてワールドカフェ形式   のディスカッションをします)
料金:上映会 前売り800円 当日1000円 高校生以下 無料
会場:国見生涯学習センター「みんなんかん」
国東市国見町伊美2305   0978−82ー1115
問合:bdachange@gmail.com (前売りメール予約できます)
090-3882-5813 (マリオ)
主催:ONE EARTH国東源帰

〜10万年後の安全〜(字幕)http://www.uplink.co.jp/100000/
原発からうまれる放射性廃棄物の放射能レベルが生物に無害になるまで最低10万年を要すると考えられている。いわゆる核のゴミの処分を通じて地球の未来を問いかけるドキュメンタリー。必見!

〜くにさきマーケット〜
農産物の販売、各種加工品、活動紹介、情報共有、アート作品の展示、健康法などをテーマに開催します。日々行っている活動やつくられている食べ物などを出し合い、出店者と来場者とが繋がり合う活気のあるマーケットを目指します。
当日出店予定:マナヨガ教室、百種クッキー、さらあま、やーやまや天然酵母パン、衣笠建具店、マイ箸づくりワークショップ、長崎鼻なたね油、香々地カフェ、似顔絵店、ヴィラの会、北崎たまご、玄米ポン、笑楽なのはな、ラパロマ、御堂園、国東わかめ、


Good day everyone. This is Mario Anton of Momokusa.
As you may know, we have launched a project called the "ONE EARTH Kunisaki Genki" to create opportunities for people to share various visions toward the future after what happened in northern Japan on March 11. As part of the project, there will be a documentary screening and a small market taking place in Kunisaki. We will screen the well acclaimed documentary on nuclear waste called "Into Eternity" and will also organize "The Kunisaki Market" to introduce one another to local produce as well as local activities. Please see below for more details:

Date:  August 28 (Sunday)
          2pm-     Kunisaki Market
          4pm-     Documentary screening
          5:30pm- Discussion
Price:  800 yen (advanced) 1000yen   Free of charge under 18
Venue: 2305 Imi, Kunimi, Kunisaki
           "Min Nan Kan"  0978-82-1115
             090-3882-5813 (mario)

Looking forward to seeing you!

2011年8月16日火曜日

美しい海ありがとう!WALK

8月28日に国東市国見町の「みんなんかん」という施設で「10万年後の安全上映会&くにさきマーケット」を開催します。それもあって、今日は朝から国見をぐるぐるしていた。まず、伊美別宮社で毎年開催されている「お種戻し」の神事にうかがった。お種戻しとは、山口県祝島の人々が、国見町伊美に船で参拝に来るというもの。伊美と祝島は1000年以上前からこの関係が存在する。そもそも、国見の人々が京都から国見に帰る際に嵐にあい、難破した船を祝島の人々が助け、そこから祝島に農耕の文化がはじまった。。。
1000年続く神事が残る島の対岸に、目先の発展と経済優先社会を永続させるべく原発が建てられようとしている。これを島の人々は日々の営みや生活、わたしには到底想像できない犠牲をはらい阻止してきた。福島の事故で明らかであるように、原発の事故は近隣の問題ではなく、地球全体の問題。つまり、祝島の人々がはらった犠牲により、わたしが住む国東半島(大分)はもちろんのこと、地球全体が守られてきたということになる。そこで、国東半島に住むわたし達もこの感謝を重んじる、いのちを知る島に向けて、感謝と敬意を表し、平和な世界を築くことは可能であるという想いと共に歩きます。あなたが変われば世界は変わる、わたしが変われば世界は変わる。どうやら、ヒントは祝島に、そしてわたし達の心の中にあるようです。

『美しい海ありがとう!WALK』
*9月29日〜10月5日
*bdachange@gmail.com

2011年8月7日日曜日

ONE EARTH国東源帰ドキュメンタリー映画祭!

地球を想い、地域でつながる夏のプロジェクト「ONE EARTH国東源帰」
この一環で明日を考えるドキュメンタリーを4本上映します。「幸せの経済学」は大分県初上映。上映後は豊かな未来を摸索すべく対話の時間も設けられます。是非この機会に国東半島にいらして下さい。共に変わろう、共に歩もう!

2011年8月6日土曜日

はじめました

みなさん、こんにちは。アントン眞理雄です。
もともと発信していきたいと思い活動している人間でありながら、ブログははじめてです。
国東市広報に「世界 和 ひとつ」というタイトルでコラムを2年程連載していたのがはや5年前。こういった形でまた私の想いや、日々の出来事、活動の記録などを掲載できること、感謝します。

現在、木曽路を歩いています。まだまだ未熟なわたしは歩くことでいろいろな雑念と向き合い、頭の中にある整理されてない考えや思いたちを味わい、山の空気を吸い込むということを繰り返しています。日常のいそがしさで頭の中だけに存在する様々な思いたちを、減らしては心の方へとおろしていきます。この人生、ひとりひとりが目的を全う出来ますように。
みなで良い世界つくっていきましょう。あなたも、わたしも力をあわせて。

peace and love