自己紹介

自分の写真
豊後高田市, 大分県, Japan
アメリカ人である両親を持ちながら、日本の片田舎で生まれ育ち、自分はどこに属するのか、国籍とはなにか、国とは何か、どうしたら世界の平和は訪れるのかと幼い頃から考えてきました。もちろん、答えにはたどり着いていないのですが、自らが考えることや思うことを言葉にしたり、文章にしたり、時に対話する場をつくったりすることでより良い社会の実現を目指しています。

2011年8月26日金曜日

田んぼと地球人

今年からはじめて米をつくっている。わたしが住む里の北東に並石(なめし)という小さな集落があり、国東半島西側にしては珍しく比較的きれいな小さな沢がある。水は豊かだが、磐座の陰になり、日照時間はすくない。朝早く、空気の美味しい時間にでかけていき、せっせこ田草をとっている。無農薬・無化学肥料で、他の田んぼに比べると田草の量も多く、田んぼ的見栄えはいまひとつ。見栄えも含めて、上手につくられている周りのおじいちゃん達は想定外にも無農薬を歓迎してくれ、いろいろな指導もしてくれる。自分のおじいちゃんやおばあちゃんにほとんど会ったことのないわたしは、「年寄り」といわれるかれらの生命力に魅せられる。その手は何を握りしめ、その足はどこを歩いてきたのだろう。かれらも、数十年前は誰かの愛おしい赤ん坊だった。そのかれらが、今わたしに米づくりを教える。わたし自身は、後世に何を継承できるのか。これから産まれてくる赤ん坊たちに何を残すか。朝日にそよ風、美味しい水に美味しいお米、鳥の声に静寂の音、自然と共鳴する喜びがわたしたちに活力と平穏を与えてくれる。喜びを実感し、喜びを伝えていきたい。
(奥がうちの田んぼ)

今日、うちに小学校の先生が相談にきた。
クラスに母親がベトナム人で父親が日本人の男の子がいるという。彼は、上級生から「ガイコクジン」「ニホンジンじゃない」などと言われ、先生方もお母さんも心配しているそうだ。去年、群馬で母親がフィリピン人である(ニホンジンではない)が故にいじめにあい命を絶った12歳の女の子がいた。。。上記両者共、母親はアジア人。たぶん、外見はニホンジンだといっても疑われない顔立ちだろう。ということは、母親と他の子供達が接点をもった時点でいじめや罵りははじまったのかもしれない。ニホンジンだと言っても、相当疑われる顔立ちをしているわたしも同じ経験をしている。参観会で背の高さも、しゃべり方も、肌の色も、髪質も全てが違う母の存在をみなが見ることに対し大きな緊張をかかえていた。それらの、幼少期の葛藤もあり、大人になって日本社会のガイコクジンに対しての異質な捉え方に問題提起してきた。それを受けてよくある返答が「日本は島国だから」「鎖国があったからね〜」。島国であることは事実だが、島国は他にもたくさんある。キューバ、ジャマイカ、フィリピン、マダガスカル。。。鎖国も事実だが、それを理由にしていたら前にすすまない。ルーツがどこであれ、子どもたちは健やかに生きる権利が当然ある。都会では10人に1人がルーツが海外にある人と子どもをつくっている今、ニホンジンが一体だれをさすのかわたし達はもう一度考えていくべきだろう。わたし達も無意識に他者をつくってはいないだろうか。大人が形成する他者を子どもはまねをし、エスカレートさせる。他者をつくるか、つくらないかは本来その人次第。ナニジンであっても良いが、包括的な人間でありたい。みんな、思い出そう。わたしたちは地球人。


2011年8月21日日曜日

8/28「10万年後の安全上映会&くにさきマーケット」

「美しい地球をこどもたちに」
使われにつかわれてきた言葉だが、つかい続けたい言葉。
私たちがこの地球上でつくりあげた現実は、目をそらしたくなるようなものも多く蔓延る。ただ、それを直視しないかぎり、その現実は存在し、時にはより深刻化する。未来は幾千もの「今」の連続。「今」私たちが何を決断するかで、未来は形成されていく。言ってみれば、極めてシンプルなプロセスだ。
平穏なくらしが地球上の隅々に訪れますよう、みんなで選択しよう。




国東半島では3月11日の大震災、そして同時に起きた原発事故を受け、自然と共鳴したくらしに学び、調和のとれた社会をめざすべく「ONE EARTH国東源帰」というプロジェクトを立ち上げました。その一環で8月28日(日)に国東市国見町で「10万年後の安全上映会&くにさきマーケット」を開催します。放射線廃棄物の行方を取り上げた話題のドキュメンタリーとくにさきマーケットと題し、農産物、加工品、体験教室や活動紹介の場を設けます。国東源帰のプロジェクトの面々も出店しますので、是非この機会にお誘い合わせの上ご来場ください。詳細は下記をご覧ください:

*************************************

日時:8月28日(日)
午後2時〜  くにさきマーケット  
午後4時〜  10万年後の安全上映会
午後5時半〜 対話の時間(映画鑑賞後、より良い未来に向けてワールドカフェ形式   のディスカッションをします)
料金:上映会 前売り800円 当日1000円 高校生以下 無料
会場:国見生涯学習センター「みんなんかん」
国東市国見町伊美2305   0978−82ー1115
問合:bdachange@gmail.com (前売りメール予約できます)
090-3882-5813 (マリオ)
主催:ONE EARTH国東源帰

〜10万年後の安全〜(字幕)http://www.uplink.co.jp/100000/
原発からうまれる放射性廃棄物の放射能レベルが生物に無害になるまで最低10万年を要すると考えられている。いわゆる核のゴミの処分を通じて地球の未来を問いかけるドキュメンタリー。必見!

〜くにさきマーケット〜
農産物の販売、各種加工品、活動紹介、情報共有、アート作品の展示、健康法などをテーマに開催します。日々行っている活動やつくられている食べ物などを出し合い、出店者と来場者とが繋がり合う活気のあるマーケットを目指します。
当日出店予定:マナヨガ教室、百種クッキー、さらあま、やーやまや天然酵母パン、衣笠建具店、マイ箸づくりワークショップ、長崎鼻なたね油、香々地カフェ、似顔絵店、ヴィラの会、北崎たまご、玄米ポン、笑楽なのはな、ラパロマ、御堂園、国東わかめ、


Good day everyone. This is Mario Anton of Momokusa.
As you may know, we have launched a project called the "ONE EARTH Kunisaki Genki" to create opportunities for people to share various visions toward the future after what happened in northern Japan on March 11. As part of the project, there will be a documentary screening and a small market taking place in Kunisaki. We will screen the well acclaimed documentary on nuclear waste called "Into Eternity" and will also organize "The Kunisaki Market" to introduce one another to local produce as well as local activities. Please see below for more details:

Date:  August 28 (Sunday)
          2pm-     Kunisaki Market
          4pm-     Documentary screening
          5:30pm- Discussion
Price:  800 yen (advanced) 1000yen   Free of charge under 18
Venue: 2305 Imi, Kunimi, Kunisaki
           "Min Nan Kan"  0978-82-1115
             090-3882-5813 (mario)

Looking forward to seeing you!

2011年8月16日火曜日

美しい海ありがとう!WALK

8月28日に国東市国見町の「みんなんかん」という施設で「10万年後の安全上映会&くにさきマーケット」を開催します。それもあって、今日は朝から国見をぐるぐるしていた。まず、伊美別宮社で毎年開催されている「お種戻し」の神事にうかがった。お種戻しとは、山口県祝島の人々が、国見町伊美に船で参拝に来るというもの。伊美と祝島は1000年以上前からこの関係が存在する。そもそも、国見の人々が京都から国見に帰る際に嵐にあい、難破した船を祝島の人々が助け、そこから祝島に農耕の文化がはじまった。。。
1000年続く神事が残る島の対岸に、目先の発展と経済優先社会を永続させるべく原発が建てられようとしている。これを島の人々は日々の営みや生活、わたしには到底想像できない犠牲をはらい阻止してきた。福島の事故で明らかであるように、原発の事故は近隣の問題ではなく、地球全体の問題。つまり、祝島の人々がはらった犠牲により、わたしが住む国東半島(大分)はもちろんのこと、地球全体が守られてきたということになる。そこで、国東半島に住むわたし達もこの感謝を重んじる、いのちを知る島に向けて、感謝と敬意を表し、平和な世界を築くことは可能であるという想いと共に歩きます。あなたが変われば世界は変わる、わたしが変われば世界は変わる。どうやら、ヒントは祝島に、そしてわたし達の心の中にあるようです。

『美しい海ありがとう!WALK』
*9月29日〜10月5日
*bdachange@gmail.com

2011年8月7日日曜日

ONE EARTH国東源帰ドキュメンタリー映画祭!

地球を想い、地域でつながる夏のプロジェクト「ONE EARTH国東源帰」
この一環で明日を考えるドキュメンタリーを4本上映します。「幸せの経済学」は大分県初上映。上映後は豊かな未来を摸索すべく対話の時間も設けられます。是非この機会に国東半島にいらして下さい。共に変わろう、共に歩もう!

2011年8月6日土曜日

はじめました

みなさん、こんにちは。アントン眞理雄です。
もともと発信していきたいと思い活動している人間でありながら、ブログははじめてです。
国東市広報に「世界 和 ひとつ」というタイトルでコラムを2年程連載していたのがはや5年前。こういった形でまた私の想いや、日々の出来事、活動の記録などを掲載できること、感謝します。

現在、木曽路を歩いています。まだまだ未熟なわたしは歩くことでいろいろな雑念と向き合い、頭の中にある整理されてない考えや思いたちを味わい、山の空気を吸い込むということを繰り返しています。日常のいそがしさで頭の中だけに存在する様々な思いたちを、減らしては心の方へとおろしていきます。この人生、ひとりひとりが目的を全う出来ますように。
みなで良い世界つくっていきましょう。あなたも、わたしも力をあわせて。

peace and love